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ポール・ホブス カベルネ・ソーヴィニヨン クームズヴィル ナパ・ヴァレー 2018
/ Paul Hobbs Cabernet Sauvignon Napa Valley 2018
生産国:アメリカ
地方:カリフォルニア
アペレーション:クームスヴィル
ワイナリー:ポール・ホブス・ワイナリー / Paul Hobbs Winery
生産年:2018
色:赤
品種:カベルネ・ソーヴィニョン 85% / カベルネ・フラン 10% / プティ・ヴェルド 5%
栓:ナチュラルコルク
容量:750 ml
アルコール度数:PHP4CS--18%
商品コード:MT-4CSPX20
【テイスティングノート】
ポール・ホブス自慢の、ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンの中核をなすアぺレーションであるクームズヴィル。2018 年が初リリースとなるこのクームズヴィルのワインは、微かに紫がかった深いルビー色で、野生のブルーベリー、ラベンダーのポプリ、そしてコーヒーの香りがあります。口に含んだとたんに美しい味わいが広がり、赤スグリ、イチジク、そしてほのかなセージやなめし皮の風味が感じられます。新鮮な酸がキメの細かいタンニンを包み込み、フィニッシュに向かって緊張感を保ちます。砕いた石のようなミネラル感が、この土地の岩だらけの土壌を想起させます。
【生産情報】
記録的な降雨量だった2017 年に続き、2018 年も2 月まで雨が続きました。しかし春を迎えることになると雨は止み日差しも出てきて、ブドウの結実には最適な状況になりました。夏の気温は穏やかで熱波が長引くこともなかったので、十分な収量が確保され、4 度に渡る収穫が行われました。穏やかな気温は秋まで続き、フェノールの熟成も素晴らしく、果実は樹のうえでゆっくりと完熟を迎えました。収穫は例年よりも2 週間ほど遅く、エレガントなストラクチャーとはっきりとした風味、それと同時にバランスの取れた酸を持ち合わせたブドウになりました。
収穫
▪ 夜間に枝切り鋏で手摘みで収穫
▪ 収穫日 : 10 月16-30 日
醸造
▪ ブドウがまだ冷たいうちに手作業で選果
▪ 土着酵母のみで小型開放式ステンレスタンクで発酵
▪ 5 日間の低温浸漬、 30日間のマセレーション
▪ 穏やかなポンプオーバーとデレスタージュ
▪ 樽内で自然発生の MLF 発酵
▪ フレンチオーク樽 (新樽 69%) で 20 か月の熟成
▪ 樽メーカー : Taransaud, Darnajou, Baron, Radoux, Boutes, Marchive, Leroi
▪ 無濾過 ・無清澄で 2019年6月に瓶詰め
▪ 使用畑 : ネイサン ・ クームズ ・ エステート、 フラット ・ ロック
▪ クローン : 4、 337、 169、 214 (カベルネ ・ フラン)、 400 (プティ ・ ヴェルド)
▪ 台木 : 110r, 3309, 101-14
▪ 区画 : 全域
▪ 日当たり : 全面
▪ 収量 : 3.6 トン / エーカー
【ワイナリー】
ポール・ホブスは 1978 年にナパ・ヴァレーのロバート・モンダヴィ・ワイナリーでワイン・メーカーとしてのキャリアをスタートしました。その後の 25 年間、彼はモンダヴィ、オーパス・ワン、ソノマ・カウンティにあるシミ・ワイナリーや、また醸造コンサルタントとしてチリやアルゼンチンでその技術と専門知識に磨きをかけました。この間、ポールはヨーロッパの主要ワイン産地を頻繁に訪れ、さらなる技術やアイデアを蓄積しました。ポールは 1991 年にカリフォルニアにポール・ホブス・ワイナリーを、1999 年にはアルゼンチンにヴィーニャ・コボスを、2000 年にはカリフォルニアにクロスバーン・ワイナリーを設立しました。
11 人兄弟の中で育ったポールのブドウ畑に対する強い興味は、1969 年ニューヨーク北部地方の彼の家族の農場に初めてブドウが植えられた時に芽生えました。仕事熱心だったポールの姿を見て、ポールの父は直ぐにポールをブドウ栽培の責任者にしました。ポールはノートルダム大学在学中に初めて世界のワインを試飲し、経験しました。それが彼の一生の仕事となる醸造家のキャリアの情熱に火をつけました。
1975 年、彼は UC デイヴィス醸造学科の食物学の修士コースに入学します。オーク樽の熟成について書かれた彼の修士論文はプレミアム・ワイン・コミュニティーの人々の相当な注目を浴びました。現在でもポールの樽に関する知識は右に出る者がいなく、樽を使用したワインのマスターと言っても過言ではありません。ポールの才能を見抜いた故ロバート・モンダヴィは直ぐに彼を研究技術者として雇います。そして、1979 年にポールは同ワイナリーの醸造家へ昇進します。1981 年にはオーパス・ワン の醸造チームに配属され、4 年間その地位に留まりました。
1985 年、ポールはソノマの歴史あるシミ・ワイナリーにアシスタント・ワインメーカーとして入社しました。彼に課せられた最初の仕事のひとつに新しいカベルネ・ソーヴィニョンのスタイル造りがありました。醸しや果実を丁寧にやさしく扱う事で、よりリッチでしなやかなワインを造り、評論家や一般消費者の注目を引きました。1989 年には副社長兼ワインメーカーとなり、カリフォルニアのプレミアム・ワイナリーの醸造プログラムを指揮する最初の機会となりました。
1991 年、何人かのパートナーと一緒に、ソノマにポール・ホブス・ワイナリーを設立しました。ここは手工芸的ワイン、ナパとソノマのシングル・ヴィンヤード・ワインを専門とするワイナリーです。一流建築家がデザインを手がけたワイナリーも 2003 年に完了し、そのワイナリーを囲む「リンゼイ」と名付けられた 14 エーカーの自社畑にはピノ・ノワールが植えられています。
1999 年、ポールはアルゼンチンのメンドーサにヴィーニャ・コボス・ワイナリーを設立しました。ここでは古樹で高く評価されているマルキオリ・ヴィンヤードのウルトラ・プレミアム・ワインを始め、バリューレンジで気軽に飲めるフェリーノとブラマーレのワインを生産します。
2000 年にはクロスバーン・ブランドを立ち上げ、現在ではソノマに醸造設備を建設しクロスバーン・ワイナリーとして、若きワインメーカー達に醸造のノウハウを伝授しています。ポールは 2000 年 12 月、「Connoisseursʼ Guide to California Wine」において「Winemaker of the year」に選ばれ、2004 年には「The Quarterly Review of Wines」に於いて「Most important winemaker in California」に選ばれました。2013 年にはアメリカの経済誌「Forbes」において、「The Steve Jobs of Wine」と名付けられました。最近ではポールの故郷であるニューヨークのフィンガー・レイクス地方でのリースリングの栽培も行っています。